安いヘッドホンを買って、耳が痛くなってやめた。音が軽くてがっかりした。周りの音が入ってきて結局イヤホンに戻った。ヘッドホン選びは、この「なんとなく合わなかった」で終わることが多いジャンルです。
理由ははっきりしています。密閉型ヘッドホンは、遮音性・音の傾向・つけ心地の3つがそれぞれ独立していて、価格が上がっても全部が同時によくなるわけではないからです。高いモデルを買っても、自分の使い方に合っていなければ「思っていたのと違う」で終わります。結論から言うと、密閉型を選ぶときに最初に決めるべきは「どこで、どのくらいの時間つけるか」です。音質から入ると必ず迷います。家で長時間なら重さと側圧、外に持ち出すならワイヤレスとノイズキャンセリング、作業や録音に使うならモニター系の素直な音。この順番で絞ると、候補は一気に減ります。
この記事では、3,630円から36,800円まで7点を選び方とセットで紹介します。はじめての1台を探している方から、モニターヘッドホンを買い替える方まで想定しました。2026年最新の価格をもとに、安い順に並べています。
この記事でわかること
- 密閉型と開放型の違いと、密閉型が向いている場面
- 有線とワイヤレスを、価格ではなく使う場所で決める考え方
- 「モニター系の音」と「リスニング系の音」の違いと選び分け
- 長時間つけたときに効いてくる、重さ・側圧・イヤーパッドの見方
- 買う前に確認しておきたいチェックリスト
- 3,630円〜36,800円で用途別に選んだおすすめ7台
目次
密閉型ヘッドホンの選び方|失敗しない4つのポイント
① 密閉型を選ぶ理由は「音を漏らさない・入れない」こと
① 密閉型を選ぶ理由は「音を漏らさない・入れない」こと
まず前提を整理します。ヘッドホンには密閉型と開放型があり、ハウジング(耳をおおう部分)の背面が閉じているか開いているかが違いです。密閉型は背面が閉じているので、音が外に漏れにくく、外の音も入りにくい。開放型は背面が開いていて、音の広がりは気持ちいいのですが、音は普通に漏れますし、周りの音も入ってきます。つまり密閉型を選ぶ理由は音質そのものではなく、使う環境です。家族がいる部屋で夜に音楽を聴く、オフィスや共有スペースで作業する、電車やカフェに持ち出す、マイクで録音しながら聴く。この4つはどれも密閉型でないと成立しません。逆に、一人きりの部屋で長時間リラックスして聴くだけなら、開放型のほうが快適な場面もあります。それからもうひとつ。密閉型は構造上、低音がしっかり出て、音がぎゅっと近い距離で鳴ります。この「近さ」が集中しやすさにつながる一方、長時間だと圧迫感として感じる人もいます。まずは自分が使う場所を思い浮かべてください。そこに人がいるなら、選択肢は密閉型です。
② 有線かワイヤレスかは、価格ではなく使う場所で決める
② 有線かワイヤレスかは、価格ではなく使う場所で決める
次に決めるのが接続方式です。ここを価格で選ぶと外します。同じ金額なら、有線のほうが音にかけられているコストは大きくなります。ワイヤレスはバッテリー・無線チップ・ノイズキャンセリング機構に予算が割かれるからです。1万円のワイヤレスと1万円の有線を並べると、純粋な音の質は有線が上になることが多い。ただしそれは、有線が使える場所での話です。デスクの前から動かないなら有線で問題ありませんが、家の中を歩き回る、通勤で使う、立ち仕事をしながら聴くなら、ケーブルは想像以上のストレスになります。ケーブルが椅子の肘掛けに引っかかる、机の角で断線する、立ち上がるたびに外れる。これで使わなくなるくらいなら、音質を一段落として無線にしたほうが結果的にいい買い物です。それから遅延の問題もあります。動画を見るだけなら最近のワイヤレスはほぼ気になりませんが、楽器の演奏や録音のモニターに使うなら有線一択です。音と映像がわずかにずれるだけで作業になりません。私の見方では、判断基準は「使っているあいだ、自分が動くかどうか」です。動かないなら有線、動くならワイヤレス。この一点で決めてください。
③ 音の傾向は「モニター系」と「リスニング系」で分かれる
③ 音の傾向は「モニター系」と「リスニング系」で分かれる
音の話をするとき、スペック表の周波数特性を見ても正直よくわかりません。実際に選ぶときに役立つのは、そのモデルがモニター系かリスニング系かという分類です。モニター系は、録音した音をそのまま確認するために作られたヘッドホンです。低音を盛らず、細かい音のアラまで聞こえます。動画編集・録音・配信のチェックには向きますが、音楽を気持ちよく聴く用途だと「素っ気ない」と感じることがあります。リスニング系はその逆で、低音や高音を少し持ち上げて、聴いていて楽しい方向に味付けしてあります。音楽鑑賞や動画視聴が主目的なら、こちらのほうが満足度は高い。どちらが優れているという話ではなく、目的が違うだけです。迷ったときは、そのヘッドホンが誰向けに作られたかを見てください。スタジオ・業務用と書かれていればモニター系、ノイズキャンセリングや装着感が前面に出ていればリスニング系です。それから初めての1台なら、モニター系から入るのは悪くない選択です。素直な音を基準として知っておくと、次に買うヘッドホンの味付けが自分の好みかどうか判断できるようになります。逆に「とにかく音楽を楽しみたい」がはっきりしているなら、最初からリスニング系でかまいません。
④ 長時間つけるなら、最後に効いてくるのは重さと側圧
④ 長時間つけるなら、最後に効いてくるのは重さと側圧
最後が、いちばん見落とされるところです。ヘッドホンを使わなくなる理由の多くは、音が不満だからではなく、つけているのがしんどいからです。耳が痛い、頭頂部が痛い、蒸れる、重い。この4つのどれかに当たると、どれだけ音がよくても棚の上に戻ります。見るべきは3つ。重さ、側圧、イヤーパッドの素材です。重さは250gを超えると長時間で首に効いてきます。側圧は強いほど遮音性が上がりますが、そのぶんメガネをかけている人はつるが当たって痛くなります。イヤーパッドは合皮が主流で、遮音性は高いものの夏は蒸れます。布や低反発素材のものは蒸れにくい代わりに、遮音は少し落ちます。ここもトレードオフで、全部を満たすモデルはありません。それから耳をすっぽり包むオーバーイヤーか、耳の上に乗せるオンイヤーかの違いも大きい。長時間ならオーバーイヤー、持ち運びのコンパクトさ重視ならオンイヤーです。オンイヤーは軽くて小さいぶん、耳の軟骨に当たり続けるので、人によっては1時間で痛くなります。私の見方では、1日1時間までならどれを選んでも大差ありませんが、3時間を超えるならここを最優先にすべきです。イヤーパッドが交換できるモデルなら、へたっても数千円で新品の状態に戻せます。長く使う前提なら、この点も見ておいてください。
おすすめ密閉型ヘッドホン7選|2026年最新版
1. SONY MDR-ZX310B|まず密閉型を試してみたい人の入口
1. SONY MDR-ZX310B|まず密閉型を試してみたい人の入口
★★★★☆
4.0 / 5.0
| 接続 |
有線(φ3.5mm) |
| 形状 |
密閉型 オンイヤー・折りたたみ式 |
| 音の傾向 |
リスニング系(低音しっかりめ) |
| レビュー |
3件・平均4.33(eイヤホン) |
| 向く人 |
はじめての密閉型・持ち運び重視の人 |
| 参考価格 |
3,630円〜 |
「密閉型がどんなものか、まず試してみたい」という方に挙げるならこれです。3,000円台でソニーの音が手に入り、折りたためるのでカバンに放り込んでおけます。選び方のポイント①で書いた「音を漏らさない・入れない」という密閉型の基本的な効き方は、この価格でもちゃんと体験できます。弱点は耳の上に乗せるオンイヤー形状で、耳をすっぽり包むタイプに比べると長時間では軟骨が痛くなりやすいこと。もうひとつ、価格なりに音の細かさは出ないので、ここを基準に上を判断するための一台と考えるのが正解です。まず密閉型を体験してみたい方への一点です。
✅ メリット
- 3,000円台で、密閉型の遮音と音の近さを一通り体験できる
- 折りたたんでカバンに入り、持ち出しのハードルが低い
- 軽量なので、頭頂部や首への負担がほとんどない
❌ デメリット
- オンイヤー形状のため、長時間では耳が痛くなりやすい
- 細かい音の描き分けは価格なりで、モニター用途には向かない
📝 著者の評価
「まず1台試したい」方に。7台のなかで最も安く、密閉型が自分の使い方に合うかどうかを確かめるための一台です。
2. audio-technica ATH-M20x|モニター系の基準を1万円以下で手に入れる
2. audio-technica ATH-M20x|モニター系の基準を1万円以下で手に入れる
★★★★☆
4.4 / 5.0
| 接続 |
有線(φ3.5mm・直付けケーブル) |
| 形状 |
密閉型 オーバーイヤー |
| 音の傾向 |
モニター系(味付けの少ない素直な音) |
| レビュー |
79件・平均4.59(eイヤホン) |
| 向く人 |
動画編集・録音を始める人・基準の音がほしい人 |
| 参考価格 |
9,075円〜 |
選び方のポイント③で「初めての1台ならモニター系から入るのは悪くない」と書きましたが、その考え方に最も安く応えるのがこれです。オーディオテクニカのMシリーズの入門機で、低音を盛らない素直な音が出ます。動画編集で音量バランスを確認する、録音した声を聴き返すといった作業では、このクセのなさがそのまま使いやすさになります。79件・平均4.59というレビュー数も、1万円以下のモニターヘッドホンとしては十分な実績です。弱点はケーブルが本体直付けで交換できないこと。もうひとつ、音楽を気持ちよく聴きたいだけの人には、盛り上がりに欠けて物足りなく感じます。作業用の基準となる一台がほしい方への一点です。
✅ メリット
- 1万円以下で、味付けの少ないモニター系の音を基準として持てる
- 耳をすっぽり包むオーバーイヤーで、長時間でも耳が痛くなりにくい
- 79件・平均4.59と、この価格帯では実際に使った人の数が多い
❌ デメリット
- ケーブルが直付けで、断線したら本体ごと交換になる
- 音楽鑑賞が主目的だと、盛り上がりに欠けて物足りない
📝 著者の評価
「作業に使う」方に。7台のなかで、素直な音をいちばん安く手に入れられる一台です。
3. Anker Soundcore Space One|1万円でワイヤレスとノイキャンを両取りする
⭐ mono+イチ推し
3. Anker Soundcore Space One|1万円でワイヤレスとノイキャンを両取りする
★★★★★
4.6 / 5.0
| 接続 |
ワイヤレス(Bluetooth 5.3)・有線接続対応 |
| 形状 |
密閉型 オーバーイヤー・折りたたみ式 |
| ノイキャン |
ウルトラノイズキャンセリング2.0・外音取り込み対応 |
| レビュー |
340件・平均4.63(アンカー・ダイレクト) |
| 向く人 |
通勤・カフェで使う人・動きながら聴く人 |
| 参考価格 |
10,990円〜 |
7台のなかで、いちばん多くの人に合うのがこれです。選び方のポイント②で「使っているあいだ動くならワイヤレス」と書きましたが、その条件を1万円ちょうどで満たしたうえ、ノイズキャンセリングまで付いてきます。通勤電車でも家事の途中でも、ケーブルを気にせず使えるのは日常での稼働率がまるで違います。そして340件・平均4.63というレビュー数は7台のなかで最多です。この価格帯のワイヤレスヘッドホンは選択肢が多すぎて迷いますが、実際に使った人の数はそのまま判断材料になります。有線接続にも対応しているので、バッテリーが切れてもケーブルをつなげば使い続けられます。折りたためて持ち運びやすいのも扱いやすい点です。弱点は同価格の有線モデルに比べると、細かい音の描き分けでは一歩譲ること。もうひとつ、充電を忘れるとノイズキャンセリングが使えなくなります。
✅ メリット
- 1万円ちょうどで、ワイヤレスとノイズキャンセリングを両方満たせる
- 有線接続にも対応し、バッテリーが切れても使い続けられる
- 340件・平均4.63と、7台のなかで使った人の数が最も多い
❌ デメリット
- 同価格の有線モデルに比べると、細かい音の描き分けは一歩譲る
- 充電を忘れるとノイズキャンセリングが使えなくなる
📝 著者の評価
「毎日いちばん使う一台がほしい」方に。7台のなかで、使う場面の幅がもっとも広い一台です。
4. ゼンハイザー HD 400S|音楽を気持ちよく聴くための一台
4. ゼンハイザー HD 400S|音楽を気持ちよく聴くための一台
★★★★☆
4.2 / 5.0
| 接続 |
有線(φ3.5mm・リモコン&マイク付き) |
| 形状 |
密閉型 オーバーイヤー |
| 音の傾向 |
リスニング系(ゼンハイザーらしい素直な鳴り) |
| レビュー |
3件・平均4.67(ゼンハイザー公式) |
| 向く人 |
音楽鑑賞が主目的の人・通話も使いたい人 |
| 参考価格 |
11,270円〜 |
モニター系ではなく、聴いていて楽しい方向がいい方にはこれを挙げます。ゼンハイザーは音の作り方に一貫した色があるメーカーで、HD 400Sはその入門にあたるモデルです。低音を無理に押し出さず、それでいて素っ気なくならない鳴り方をします。リモコンとマイクが付いているので、パソコンやスマホにつないでそのままオンライン会議に使えるのも実用的です。国内正規品なので保証の面でも安心できます。弱点はケーブルが直付けで交換できないこと。もうひとつ、ノイズキャンセリングは付いていないので、電車内での静けさを求めるなら別の選択になります。音楽を気持ちよく聴きたい方への一点です。
✅ メリット
- 低音を盛りすぎず、それでいて素っ気なくない聴きやすい鳴り方
- リモコン・マイク付きで、そのままオンライン会議に使える
- 1万円台前半でゼンハイザーの音の傾向を確かめられる
❌ デメリット
- ケーブルが直付けで、交換やリケーブルができない
- ノイズキャンセリングがなく、電車内の静けさは期待できない
📝 著者の評価
「音楽を楽しみたい」方に。7台のなかで、作業用ではなく鑑賞用として選ぶならこの一台です。
5. SONY MDR-7506|現場で使われ続けているプロ用の定番
5. SONY MDR-7506|現場で使われ続けているプロ用の定番
★★★★☆
4.3 / 5.0
| 接続 |
有線(カールコード・標準プラグ変換付き) |
| 形状 |
密閉型 オーバーイヤー・折りたたみ式 |
| 音の傾向 |
モニター系(中高域がはっきり出るタイプ) |
| レビュー |
17件・平均4.29(楽天ビック) |
| 向く人 |
録音・配信のモニターに使う人・長く使いたい人 |
| 参考価格 |
17,595円〜 |
放送や音楽制作の現場で長年使われ続けているモデルです。この一台を挙げる理由は、モニターヘッドホンとしての立ち位置がはっきりしているからです。中高域がはっきり出るので、声のノイズや音の粗が見つけやすく、録音・配信のチェックには相性がいい。折りたためるので現場に持ち出しやすく、イヤーパッドが交換できるため、へたっても数千円で新品同様の装着感に戻せます。長く使う前提のヘッドホンです。弱点はカールコードが太くて重く、デスクで使うと取り回しが気になること。もうひとつ、音の粗まで見えてしまうので、音楽をリラックスして楽しむ用途には向きません。録音や配信の音をチェックする方への一点です。
✅ メリット
- 中高域がはっきり出るので、声のノイズや音の粗を見つけやすい
- イヤーパッドが交換でき、へたっても装着感を戻せる
- 折りたためて、現場や外出先に持ち出しやすい
❌ デメリット
- カールコードが太く重いため、デスクでは取り回しが気になる
- 音の粗まで見えるので、リラックスして音楽を楽しむ用途には向かない
📝 著者の評価
「音を仕事で確認する」方に。7台のなかで、いちばん長く使い続けられる作りをした一台です。
6. audio-technica ATH-M50x|密閉型で迷ったときの完成形
⭐ mono+イチ推し
6. audio-technica ATH-M50x|密閉型で迷ったときの完成形
★★★★★
4.7 / 5.0
| 接続 |
有線(着脱式ケーブル・3種類付属) |
| 形状 |
密閉型 オーバーイヤー・折りたたみ式 |
| 音の傾向 |
モニター系寄り(低音に厚みがあり聴きやすい) |
| レビュー |
31件・平均4.65(eイヤホン) |
| 向く人 |
作業も音楽鑑賞も1台でまかないたい人 |
| 参考価格 |
24,200円〜 |
密閉型でしっかりお金をかけるなら、私が推すのはこれです。選び方のポイント③で「モニター系かリスニング系か」で分かれると書きましたが、このモデルはその中間に立っています。モニター寄りの素直さを保ちながら低音に厚みがあり、作業のチェックにも音楽鑑賞にも同じ一台で対応できます。そして密閉型の定番として何年も名前が挙がり続けているモデルで、31件・平均4.65という評価もそれを裏づけています。長く売れているということは、イヤーパッドやケーブルなどの交換部品が手に入りやすいということでもあります。ケーブルは3種類が付属し、着脱式なので断線しても本体は生きます。折りたためて、片方のハウジングだけ回して外の音を聞くこともできます。弱点は側圧がやや強く、メガネをかけていると長時間で痛くなりやすいこと。もうひとつ、380g前後と軽くはないので、首への負担は感じます。
✅ メリット
- モニター寄りの素直さと聴きやすい低音を1台で両立している
- ケーブル着脱式・3種類付属で、断線しても本体を買い替えずに済む
- 定番モデルのためイヤーパッドなどの交換部品が手に入りやすい
❌ デメリット
- 側圧がやや強く、メガネをかけていると長時間では痛くなりやすい
- 380g前後と軽くはなく、首への負担を感じることがある
📝 著者の評価
「1台で全部まかないたい」方に。7台のなかで、用途を選ばずに使える幅がいちばん広い一台です。
7. SONY WH-1000XM5|静けさそのものを買う最上位モデル
7. SONY WH-1000XM5|静けさそのものを買う最上位モデル
★★★★★
4.8 / 5.0
| 接続 |
ワイヤレス(Bluetooth)・有線接続対応 |
| 形状 |
密閉型 オーバーイヤー |
| ノイキャン |
ソニー最上位クラス・外音取り込み対応 |
| レビュー |
15件・平均4.6(XPRICE) |
| 向く人 |
移動時間が長い人・とにかく静けさがほしい人 |
| 参考価格 |
36,800円〜 |
価格は7台のなかで突出していますが、解決する問題も別です。この一台が買っているのは音質だけでなく、静けさそのものです。新幹線や飛行機、人の多いオフィスのように、自分ではどうにもできない騒音のなかで作業する時間が長い人にとって、ノイズキャンセリングの性能差はそのまま集中できる時間の差になります。装着感も軽く、270g前後で長時間でも負担が少ない。マイクの通話品質も高く、外出先でのオンライン会議にそのまま使えます。弱点は価格で、同じ金額を有線に使えば音質面ではさらに上を狙えること。もうひとつ、折りたたみ機構がないので、収納は付属ケースありきになります。移動と騒音の多い環境で長く使う方への一点です。
✅ メリット
- 騒音の多い場所でも静けさが手に入り、集中できる時間が増える
- 270g前後と軽く、長時間つけても首や頭への負担が少ない
- 通話品質が高く、外出先のオンライン会議にそのまま使える
❌ デメリット
- 同じ金額を有線に使えば、純粋な音質ではさらに上を狙える
- 折りたたみ機構がなく、収納は付属ケースありきになる
📝 著者の評価
「騒がしい場所で使う」方に。7台のなかで、環境そのものを変えてくれる唯一の一台です。
7選を一覧で比較
| 商品名 |
接続 |
音の傾向 |
ノイキャン |
評価 |
価格目安 |
こんな人向け |
| SONY MDR-ZX310B |
有線 |
リスニング系 |
− |
★★★★☆ |
3,630円〜 |
まず密閉型を試したい人 |
| audio-technica ATH-M20x |
有線 |
モニター系 |
− |
★★★★☆ |
9,075円〜 |
動画編集・録音を始める人 |
| Anker Soundcore Space One |
無線/有線 |
リスニング系 |
◎ |
★★★★★ |
10,990円〜 |
通勤・家事など動きながら聴く人 |
| ゼンハイザー HD 400S |
有線 |
リスニング系 |
− |
★★★★☆ |
11,270円〜 |
音楽鑑賞と通話を1台で済ませたい人 |
| SONY MDR-7506 |
有線 |
モニター系 |
− |
★★★★☆ |
17,595円〜 |
録音・配信の音をチェックする人 |
| audio-technica ATH-M50x |
有線 |
モニター寄り |
− |
★★★★★ |
24,200円〜 |
作業も音楽も1台でまかないたい人 |
| SONY WH-1000XM5 |
無線/有線 |
リスニング系 |
◎◎ |
★★★★★ |
36,800円〜 |
移動が多く、静けさを最優先したい人 |
👤 著者の総合評価
毎日いちばん使う1台なら
Anker Soundcore Space One です。ワイヤレスとノイズキャンセリングを1万円ちょうどで満たせて、有線接続にも対応します。使う場所を選ばないぶん、結果としていちばん稼働時間が長くなる一台です。340件・平均4.63というレビュー数も、迷ったときの後押しになります。
長く使う本命を選ぶなら
audio-technica ATH-M50x をおすすめします。モニター寄りの素直さと聴きやすい低音を1台で両立していて、作業にも音楽鑑賞にも使えます。ケーブルもイヤーパッドも交換できるので、10年単位で付き合える作りをしているのが最大の価値です。
騒がしい場所で使うなら
SONY WH-1000XM5 です。買っているのは音質だけでなく静けさそのもので、移動時間や騒がしいオフィスが長い人ほど価格差の意味がはっきりします。逆に静かな部屋でしか使わないなら、この投資は必要ありません。
買う前に確認したいチェックリスト
- 使う場所に人がいるか(いるなら密閉型で正解)を確認したか
- 使っているあいだ自分が動くかどうかで、有線・無線を決めたか
- 目的が「作業のチェック」か「音楽鑑賞」かをはっきりさせたか
- 1日に何時間つけるかを見積もったか(3時間超なら装着感を最優先)
- 耳をすっぽり包むオーバーイヤーか、耳に乗せるオンイヤーかを選んだか
- メガネをかけるなら、側圧が強すぎないモデルかを確認したか
- イヤーパッド・ケーブルが交換できるモデルかを確認したか
- ワイヤレスなら、充電を続けられる生活動線かを考えたか
- ノイズキャンセリングが本当に必要な環境で使うのかを見直したか
- 手持ちの機器の端子(φ3.5mm・USB-Cなど)に合うかを確認したか
まとめ|密閉型ヘッドホンは「どこで、どれだけつけるか」で選ぶ
密閉型ヘッドホン選びで迷うのは、音質から入ってしまうからです。順番を変えてください。まず、使う場所に人がいるかどうかを確認する。次に、使っているあいだ自分が動くかどうかで有線か無線かを決める。そして目的が作業のチェックか音楽鑑賞かで、モニター系かリスニング系かを選ぶ。最後に、1日何時間つけるかで重さと側圧を詰める。この4段階を通せば、候補は自然に2〜3台まで絞れます。
今回の7台は3,630円から36,800円まで、はじめての1台から仕事で使う本命まで幅を持たせました。高いモデルを買えば全部よくなるわけではありません。差が出るのは、自分の使い方に効く一点を持っているかどうかです。毎日いちばん使うならSoundcore Space One、長く使う本命ならATH-M50x、騒がしい場所で使うならWH-1000XM5。この3台を軸に考えれば大きく外しません。まずは自分がどこで何時間つけるのかを書き出すところから始めてみてください。
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